中学校・中学生向け税金講演・授業

 

当事務所は、中学校・中学生に向けた税金に関する講演・授業を行っています。

 

 

・学年全体向けに税金に関する講演を実施したいと思っている
・クラス向けに税金に関する授業を実施したいと思っている
・税の作文を実施するに当たって、何か事前指導を行いたいと思っている

 

このような税金に関する講演や授業、指導を検討されている中学校の先生方は、ぜひ当事務所にご依頼いただければと思います。

 

 

中学校段階における租税教育の重要性

租税教育(税金に関する教育)は、我が国においては早くて小学校段階から順次始まるケースが一般的です。それでは、小学校段階から始まった租税教育について、中学生になってどれだけ身につき、どれだけの知識理解が定着しているのでしょうか。

 

これに関しては、次の通り、三重県が行った税金に関する調査が参考になります。以下2つの質問調査の結果を参照しながら実態を把握していきたいと思います。

 

質問1「税金について知っているか」

各税金について、中学生が「知っている」「聞いたことがある」と答えた割合は次の通りとなっています。

 

各種税金について中学生が「知っている」「聞いたことがある」と答えた割合

中学生調査

(三重県「平成25年度 第8回キッズ・モニターアンケート「税金について」アンケート結果」より抜粋し編集)

 

・消費税:99%
・所得税:82%
・法人税:46%
・住民税:64%
・自動車税:70%
・固定資産税:47%
・聞いたことがない:4%

 

このような結果です。消費税や所得税など、特に身近な税金についてはほとんど全ての中学生が「知っている」「聞いたことがある」という状況であることが窺えます。また、同じ質問を小学生に対して行った結果と比べると、「知っている」「聞いたことがある」の割合が有意に増加していることが分かりますので、下記比較して頂ければと思います

 

各種税金について小学生が「知っている」「聞いたことがある」と答えた割合

小学生調査

(三重県「平成25年度 第8回キッズ・モニターアンケート「税金について」アンケート結果」より抜粋し編集)

 

上図と、先ほどの中学生への調査結果を比較すると、小学生より中学生の方が各税目を知っている、聞いたことがある生徒の割合が有意に多いことが分かります。

 

この中学生・小学生への調査結果から分かることとして、「中学生は、小学生段階と比べて税金・税目を知っている人が多い」すなわち、「税金・税目に関する表面的学びは既にある程度完了している」ことが挙げられます。

 

質問2「税金の使い道と決め方を知っているか」

次に、別の切り口からの調査として、「税金の使い道と決め方を知っているか」という質問に対しての中学生の回答は、次の通りとなっています。

 

「税金の使い道と決め方を知っていますか」に対する中学生の回答

中学生調査

(三重県「平成25年度 第8回キッズ・モニターアンケート「税金について」アンケート結果」より抜粋し編集)

 

上図のように、税金の使い道と決め方について、66%の中学生は知っている一方で、残りの34%(つまり3分の1程度)の中学生は知らないという結果となっています。
さて、この結果を小学生と比較してみましょう。同様の質問を小学生に対して行った調査の結果は次の通りです。

 

「税金の使い道と決め方を知っていますか」に対する小学生の回答

小学生調査

(三重県「平成25年度 第8回キッズ・モニターアンケート「税金について」アンケート結果」より抜粋し編集)

 

このように、税金の使い道は決め方を「知っている」と答えた小学生は、全体の51%です。言い換えれば、「税金の使い道と決め方について、小学生段階では2分の1程度の児童が知っており、中学生段階では3分の2程度の生徒が知っている」ということになります。この割合をどのように捉えるかですが、「小学生段階から中学生段階へ移行しても、割合があまり増えていない」と考えるのが自然ではないでしょうか。

 

我々大人からすれば、税金の使い道や決め方など当然知っているというような性質の知識だと思われますが、中学生は約3分の1の生徒が知らないのです。また、小学生段階と比較して、知っている人の割合は約16ポイントしか増加していないのです。

 

 

このように、2つの調査結果(各税金を知っているか、税金の使い道と決め方を知っているか)から、「中学生段階は、小学生段階と比較して、各税金について知っている生徒の割合はかなり増加しているが、税金の使い道や決め方といったより深い学びの部分について、知っている人があまり増加していない」という事実が推察できることになります。

 

これを踏まえると、中学生向けの税金講演・授業においては、各税金の性質といった税目の総論に留まらず、税金の使い道や決め方をはじめとする、税金そのものについての理解が重要となってくるといえるでしょう。

 

 

税金講演・授業の内容と形式

(1)授業内容

中学校・中学生向けの講演・授業においては、「税金の使い道」「税金の決め方」を2つの柱として内容を構成しています。

 

上記の統計調査の結果からも分かるように、中学生段階においては、税金そのものについての理解を深め、興味関心を高めることに意義があるといえます。これら目標を達成する上で、上記2つの柱の内容が最も重要であると考えられるからです。具体例には、「税金がなくなったらどうなるか」「税金の使い道が偏ったらどうなるか」「税金を自由に決められるとどうなるか」などの発問を通して、各内容につき理解を深めていくような方向性が挙げられます。

 

 

なお、国税庁が主催する租税教室においては「日本と外国の税の違い」「国の税を扱う仕事」などもメインテーマとして挙げられますが、当事務所としては、重要性の観点から、これらのテーマは上記2つの柱と比べて劣ると考えています。もちろん、重要なテーマであることに変わりはありませんが、統計調査を踏まえた中学生の税に関する知識・理解の現状と課題を踏まえると、上記2つの柱を講演・授業の中心的テーマとすることに意義があるといえるでしょう。

 

もちろん、ご依頼の中学校の生徒の現状を踏まえ、特定のテーマを重視した講演・授業などもお受けしていますので、お気軽にご相談下さい。(各税目や特定の租税手続にフォーカスした内容にしてもらいたい、など)

 

 

(2)授業形式

中学校・中学生向けの講演・授業においては、個人ワークや話し合いと、講義を両立した形式を重視しています。

 

上記の統計調査の結果からも分かるように、中学校・中学生段階においては、小学生段階と比較して、各税金を知っている生徒は多いため、税金に対する興味関心を高めることも去ることながら、税金に関する正確な知識・理解を得ることも同様に重要だと考えられます。興味関心を最も有効に高めるにはワークや話し合いといった協創的活動が有意義ですが、正確な知識・理解を高める上では講義も重要となります。したがって、講演・授業の大半が話し合いなどで終わってしまうようなことにならないよう、話し合いやワークと講義の時間のバランスを重視し、どちらも充実させるよう意識して講演・授業を行います。

 

具体的な形式としては、資料提示はスライドにて行い、1つの大きな内容のまとまりごとに個人ワークや話し合いの場を適宜設けることによって、講義とワークのバランスを取りながら進めていきます。

 

授業形式は、授業を受ける生徒の人数、時間、場所をはじめとして、柔軟に変更して実施しますので、その他ご希望があるという場合にもお気軽にご相談下さい。

 

 

 

当事務所の特徴

当事務所が実施する学校向けの税金に関する講演・授業についての特徴としては、大きく次の3点が挙げられます。

 

当事務所の学校向け税金講演・授業の特徴

特徴

 

税金の専門家である税理士として専門的知見を有することと

我が国において、唯一の税金の専門職が税理士です。税理士は、業務として税金に関する確定申告や税務相談を行っており、これらの業務はたとえ無償(ボランティア)であっても税理士でない者が行うことは法律違反となります。このように、法定された税務専門家たる税理士として、日々の業務を通じて専門的知識・経験を有しているので、これらを活用して学校向け税金講演・授業を行います。

 

元教員として様々な内容・形式の授業経験を有すること

当事務所の代表は、現役の税理士であり、かつ、元高校教員です(詳しくはこちらのページをご覧ください)。教員時代は、全ての授業をスライド形式・プリント形式で行い、毎授業で確認テストを行うなど、板書形式に必ずしも囚われない形式にて授業を行ってきました。また、当然ながら、他の一般的税理士はこれら授業経験を有しないため、当方は元教員の税理士として、授業内容や形式を工夫した丁寧で分かりやすい講演・授業を行うことが可能です。

 

元教員として先生方とスムーズな打ち合わせが可能であること

先生方が日常的に学校で使用している言葉であっても、学校外の人間からすると「?」であることも多いです。このような背景から、税金に関する講演や授業を依頼しても、打合せがスムーズに運ばない、意思疎通が万全に進まないという経験はありませんでしょうか。
当方は教員経験者ですので、例えば、「AL型授業の形式で授業を行って欲しい」「手続上、略案の提出が必要だが、用意してもらうことはできないか」「教科の授業を入れづらい学期末に講演をやってもらいたい」「授業後に作文指導を予定しているが、何かポイントはあるか」など、教育用語を使用した会話や学校目線での意見について、何ら問題なくやりとりを行い、対応することが可能です。

 

 

以上大きく3点が、当事務所の特徴であり、中学校・中学生向け税金講演・授業を依頼した場合のメリットです。どうぞお気軽にご相談・ご依頼頂ければと思います。

 

 

税金講演・授業の料金

当事務所は、税金に関する講演・授業の料金として、1回(約1時間)あたり税抜8万円を頂いています。

 

この料金の中に、学校までの交通費など実費も含まれていますので、別途費用をいただくことはありません。(地方からのご依頼の場合はこちらをご覧ください。)

 

 

また、「1コマ以上連続して同じ講演・授業をやってもらいたい」という場合もあるかと思います。例えば、クラス単位で税金に関する講演・授業を行う形式で、5時間目にA組、6時間目にB組といったケースです。このように、同日に連続して同じ内容の講演・授業を行うという場合には、2コマ目以降は追加で各2万円を頂く形となります。

 

その他、特殊な形式をご希望される場合は、その都度見積りを行いますので、お気軽にご相談下さい。ご依頼・ご相談はお問い合わせフォームからお待ちしております。

 

 

中学校・中学生向け税金講演・授業は当事務所にお任せください

中学校向け税金講演・授業

 

以上、中学校・中学生向けの税金に関する講演・授業について説明いたしました。

 

当方は、税務の専門家たる税理士として、また、元教員・教壇経験者として、これらの知識や経験を活用して税金に関する講演・授業を行っています。また、講演・授業にあたっては、その前段階として依頼者たる学校・担当者の先生方との事前相談やコミュニケーションを重視して講演等を行っています。

 

一般的に、外部講師への依頼となると、その人となりをはじめとして、初めてのご相談やご依頼には不安も大きいと思われますが、どうぞ安心してご相談・ご依頼頂ければと思っています。

 

 

中学校・中学生向けの税金に関する講演・授業は、当事務所にお任せ下さい。

 

 

講演・授業のご依頼やご相談は、お問い合わせフォームからお待ちしております。

 

 

 

 

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